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連休の時間を使って、録り溜めていたアニメの一部を消化しました。そんなわけで、なのはシリーズの3作目、StrikerS です。DVD がコンスタントに2万本ずつ売れていくという、やたら安定した人気を誇る一作ですね。
せっかく観たので何か書いておこうと思ったんですが……。うーん。面白かったです。という感じの感想以外あまり出てこない気もしなくもなく。
もともとPCゲームの「とらいあんぐるハート」からのスピンオフ作品で、原作からアニメまで一貫して、都築真紀氏がシナリオを担当しているという点が異色です。
魔法少女ものとして始まったシリーズですが、時空管理局が治める多次元世界という懐の広い背景設定を持っていることが特徴でしょう。特に今作では主役のなのはがぐっと年を取ってしまったこともあり、魔法少女ものというよりは、魔法が技術として扱われている世界におけるミリタリスポ根+師弟愛+家族愛物語といった内容となっておりました。
これだけ固定ファンがついている理由ですが、やはり、一見したキャラクター作品的な印象と、背景世界の膨大な設定とのギャップがいいんでしょうね。天地無用!に固定ファンが付いていたのと同じような性質に思えます。そうしてみると、都築真紀氏と梶島正樹氏は類似点が多いかもしれません。独特の世界設定を紡ぎ出すカリスマ的な存在であり、絵も文も書ける、という点です。都築氏はメインフィールドが文章よりで、梶島氏はデザインよりという違いはありますが。あ、わりとフィーリングで設定を作っていそう、という点も似ていますね(笑)そこに作家性が出るのでしょう。
また、なのはのまっすぐさをひたすらまっすぐに描いてくれる、という安心感もファンが付く要因としては大きいのかもしれません。今どきのひねくれた登場人物たちの物語が多い中、このシリーズの主役たちにはまっすぐにぶつかっていってくれるという信頼感があるような気がします。StrikerS も、期待を裏切らず、素直ないい子たちがいろいろなものにぶつかりつつも、真っ直ぐに(いろいろな意味で(笑))貫き通した快作でした。
三作目となった今作では、世界設定の懐が大きいせいで、登場人物の数もかなり多くなってしまっているのですが、あまり破綻した感じもなく、群像劇として自然に描けていたのもよかったように思います。一つ一つ数えてみると、かなりの数のドラマを、26話の中に織り込めていたのではないでしょうか。中には切っても大勢には影響しなさそうなエピソードもあったりはするんですが、それも味でしょう。全体的な登場人物たちの生きている様を感じるのが楽しい作品なんだろうと思います。脚本を1人で一貫して書いているので、捨てエピソードが存在せず、全てしっかりとキャラクターの血肉となっているというのも密度が高く感じる理由の一つかもしれませんね。
というわけで、DVD-BOX が出たら買ってもいいかな、と思わせられるくらいの良作でした。